人が動物と語らう夢の原点は、1920年代にイギリスの作家ヒュー・ロフティングが生み出した児童文学シリーズにまで遡る。戦争の惨禍のなかで傷ついた馬や犬たちの姿を目にした著者が、彼らの尊厳を守るために描き出したのがあの有名な獣医師だ。
このクラシックな物語は時代を超えてスクリーンのスクープとなり、ハリウッド大手のユニバーサル・ピクチャーズが手がけたファンタジー映画『ドクター・ドリトル』では、主演のロバート・ダウニー・Jrが独特のユーモアと切なさを交えて異種の言葉を操る主人公を熱演した。スクリーンのなかで描かれた「動物と対話する奇人」のイメージは、世界中の人々に「もし本当に言葉が通じたなら」という強い憧れを植え付け続けている。