声やラジオでの成功に甘んじることなく、伊武雅刀は本格的な映像俳優へとシフトし、驚異的なキャリアを築き上げていきました。
NHK大河ドラマには『徳川家康』(石田三成役)、『秀吉』(黒田官兵衛役)、『風林火山』(太原雪斎役)、『西郷どん』(徳川斉昭役)など数多く出演。知謀に長けた軍師から頑固一徹な大名まで、歴史のうねりを体現する演技で大河ドラマの歴史に名を刻んでいます。民放ドラマでも『白い巨塔』の鵜飼医学部長役をはじめ、権力闘争の渦中にいる腹黒い権力者を演じさせれば右に出る者はいません。
その名声は国内にとどまらず、1987年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『太陽の帝国』に出演し、国際的にも高い評価を受けました。映画『カンゾー先生』『十三人の刺客』など日本映画の名作でも重鎮としての役割を全うしており、映画関係者や共演者からの評判は「妥協なき演技派でありながら、現場ではユーモアを忘れない紳士」として極めて高い信頼を寄せられています。