1972年、日本テレビの看板番組『スター誕生!』で準優勝を果たしたことで、少女の運命は激変する。大手芸能事務所のホリプロダクションに所属し、レコード会社CBS・ソニーから歌手デビュー。あどけなさと陰りのある独特の存在感は、瞬く間に日本中を魅了した。
昭和歌謡の黄金期において、彼女は単なるアイドルを超えた「時代の象徴」となっていく。ヒット曲を連発し、歌謡界の頂点へと駆け上がるスピードは凄まじかった。だが、その華々しい活躍と引き換えにするように、陰で虎視眈々とチャンスを狙っていたのが、かつて母子を捨てたはずの実父だった。