「葛西紀明が引退するのではないか」という噂が定期的にネット上を駆け巡る背景には、大きく分けて3つの要因が存在します。
第1の要因は、アスリートの常識を覆す葛西紀明の年齢です。1972年生まれの葛西選手はすでに50代を迎えており、一般的なスキージャンプ選手が30代前後で引退を選択する競技特性を考えれば、いつ第一線を退いても不思議ではないと世間が先入観を抱いてしまうのは無理もありません。
第2の要因として、土屋ホームスキー部における役職の変化が挙げられます。プレイングマネージャー(選手兼監督)としてチームを牽引する立場となり、後進の育成やマネジメント業務に割く時間が増えたことから、「指導者へ完全移行する準備段階ではないか」という憶測が広がりやすくなりました。
第3の要因は、ワールドカップ遠征メンバーの選考状況です。国内予選の順位次第で海外遠征組から外れた際、メディアの報じ方やファンの早とちりによって「現役生活に幕を下ろすのか」と誤認されるケースが散見されます。
しかし、所属先や本人からの公式発表において引退を示唆する発言は一切ありません。それどころか、会見の場に立つたびに力強く「まだまだ上を目指す」「飛び続ける」と宣言しており、引退説は事実無根のデマであることが分かります。