昼間は木の陰や岩の隙間で丸くなり、微動だにしない動物たち。彼らが真の姿を見せるのは、太陽が完全に沈んだ直後だ。現場で生き物たちを見守る夜行性動物飼育専門員は、夜ならではの観察の面白さをこう明かす。「昼間はぐったりと寝ているように見えるマヌルネコやスマトラトラも、夜になると目がギラリと光り、縄張りを巡回し始めます。歩く足音のなさ、気配の消し方、そして微かな音に反応する耳の動きなど、真のハンターとしての本能が目覚める瞬間を目撃できます」。
暗闇の中で響く猛禽類の羽ばたきや、樹上を素早く移動する小動物たちの俊敏な身のこなしは、昼間ののどかな動物園のイメージを根底から覆す。飼育員によるスポット解説に耳を傾けながら視線を凝らせば、図鑑や映像では決して味わえない生の迫力が五感を刺激するはずだ。