グリコーゲンが底をつき、オートファジーがフル回転し始めると、身体は最終的なエネルギー革命へと踏み出す。それが「ケトン体代謝」への完全シフトだ。
ブドウ糖の供給が止まった肝臓は、体脂肪を分解して「ケトン体」と呼ばれる代替エネルギー物質を作り出し始める。これまで糖質に頼り切っていたハイブリッドエンジンが、脂肪燃焼エンジンへと切り替わる瞬間である。この過渡期において、脳がケトン体を効率よく利用できるようになるまでの数時間が、最も強い眠気や脳のブレインフォグを引き起こす。
近年、グローバルなヘルスケア・ウェルネス産業では、このケトン体へのスムーズな移行をサポートするプロダクトやバイオハック技術が目覚ましい進化を遂げている。ケトン体代謝が本格化すると、それまでの重い倦怠感が嘘のように消え去り、頭脳が驚くほどクリアになる「ファスティング・ハイ」と呼ばれる状態へ突入する。2日目の試練は、この最高の状態へ到達するための通過儀礼に過ぎない。