彼女のキャリアの中で、異色とも言えるのが地方局でのラジオDJ活動だ。夫である安倍晋三氏の地元・山口県の下関市で、彼女は「アッキー」の名でマイクの前に立った。政治家の妻としての「内助の功」を求められる保守的な土地柄において、この行動は極めて異例だった。
番組では、自身の好きな音楽をかけ、リスナーからのハガキに等身大の言葉で答えた。地元の酒造メーカーやワイナリーとの交流も、この時期に深く耕されたものだ。後に彼女が東京・神田に無添加の居酒屋「UZU」を開業する土壌は、すでにこの若い日々のローカル活動の中で培われていたのである。