チャウルの真実: 歴史が語る知られざる古代インドの港町

チャウルの真実: 歴史が語る知られざる古代インドの港町

チャウルの真実: 歴史が語る知られざる古代インドの港町にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

17世紀中盤。状況が変わり始める。オランダとイギリスがインド洋に進出してきた。より強力な艦隊、より効率的な貿易ネットワーク。ポルトガルは圧倒された。

1739年、決定的な出来事が起きる。マラーター同盟軍がチャウルを包囲した。ポルトガル守備隊は必死に抵抗したが、補給路を断たれ、1740年に降伏。200年以上続いたポルトガル支配が終わった。

しかし、マラーター支配下でチャウルが復興することはなかった。なぜか。港湾機能が既に移転していたからだ。ムンバイ(当時ボンベイ)がイギリスの手で急速に発展し、海洋貿易の中心地はそちらへ完全にシフトしていた。チャウルの港は次第に土砂で埋まり、大型船の入港が困難になった。

18世紀末には、かつて数万人が暮らした都市は小さな漁村へと縮小していた。栄華の痕跡だけが、廃墟となった教会と要塞に残された。

橋本 菜々子
Author

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。