奄美のケーキ文化は、今まさに成長期にある。
観光業の発展、オンライン販売の拡大、若手の参入。好条件が重なり、今後さらなる飛躍が期待される。ただし、課題もある。原材料の安定供給、後継者育成、ブランド価値の維持。これらに真摯に向き合わなければ、一過性のブームで終わってしまう可能性もある。
島内では、生産者と菓子店、行政が連携した「奄美スイーツ協議会」のような組織設立の動きも出ている。品質基準の統一、共同マーケティング、人材育成プログラムの実施など、業界全体を底上げする取り組みが検討されている。
海外市場への展開も視野に入ってきた。日本の和菓子文化は世界的に認知されているが、奄美の洋菓子はまだ知られていない。黒糖やトロピカルフルーツという独自素材、世界自然遺産という強力なストーリー性。これらを武器に、アジアや欧米市場へのアプローチが始まっている。