結成から10年が経過し、D.A.N.は成熟と実験のバランスを保っている。技術的な熟練度は明らかに向上しているが、初期の持っていた新鮮な探求心は失われていない。
「Microsound」というタイトルが示すように、彼らは微細な音響要素への関心を深めている。デジタル技術の進化により、かつては不可能だった音響操作が可能になった。D.A.N.はこれらの新技術を貪欲に取り入れながら、人間的な演奏の温かみを保持している。
今後の方向性として、国際的な展開が予想される。欧米のエレクトロニック音楽フェスティバルへの出演や、海外アーティストとのコラボレーションは、次の10年のテーマとなるだろう。日本の音楽シーンが持つ独自性を、グローバルなコンテクストでどう表現するかが課題となる。