数ある作品の中でも、特に高いコレクター性を誇るのが「石原人形」と呼ばれる人型や動物の陶オブジェです。
俯き加減にたたずむ少年、静かに佇むロバ、羽を休める鳥たち。どこか寂しげでありながら、深くあたたかいまなざしを持つキャラクターたちは、まるで絵本や詩集の1ページから抜け出してきたかのような世界観をまとっています。
沈黙が語る言葉
言葉を削ぎ落とした静かな佇まいでありながら、観る者の想像力を強く刺激する。部屋の隅や棚の一角にポツンと置くだけで、周囲の空気が穏やかなストーリー性を帯び始めます。この圧倒的な詩情こそが、彫刻家としての素地を持つ石原ならではの真骨頂です。