鬼殺隊の隊士たちだけでなく、作中屈指の強敵たちが口を揃えて別格と認めたのが悲鳴嶼行冥です。数百年にわたり無数の剣士を屠ってきた上弦の壱・黒死牟は、悲鳴嶼と対峙した瞬間に「極限まで練り上げられた肉体の完成美」「これほどの剣士を拝むのは三百年ぶり」と最大級の賛辞を贈りました。
悲鳴嶼の強さを決定づけているのは、視覚を失っているがゆえに研ぎ澄まされた空間把握能力と、鎖鉄球と手斧という規格外の武具を自在に操る怪力です。黒死牟戦では、味方の援護なしに単独で斬撃をさばききり、戦闘中に「痣」「透き通る世界」「赫刀」のすべてを発現。攻防の隙が一切ない完璧な戦士として君臨しました。
続く第2位に位置づけられる不死川実弥は、狂気的な攻撃性と驚異の打たれ強さを誇ります。鬼を泥酔させる「稀血(まれち)」の持ち主である点もさることながら、内臓が飛び出るほどの重傷を負いながら腹筋で傷口を締め、笑みを浮かべて太刀を振るう実戦力は上位陣の中でも異様です。黒死牟からも「悲鳴嶼と不死川の2人が柱の中でも実力上位」と直接言及されています。
第3位の伊黒小芭内は、小柄な体格を補って余りある剣技の正確さと状況判断能力が光ります。無惨との最終決戦では、視界を奪われながらも相棒の蛇・鏑丸の誘導を受けて致命傷を回避。自らの強い握力のみで日輪刀を赫刀化させ、一瞬ながら「透き通る世界」へも到達するなど、極限状態での爆発力を見せつけました。
第4位の時透無一郎は、わずか14歳、刀を握って2ヶ月で柱へ上り詰めた「日の呼吸」の血を引く天才です。刀鍛冶の里編において、柱の中で唯一単独で上弦(上弦の伍・玉壺)を撃破した実績は特筆に値します。黒死牟戦では経験不足から初手で重傷を負ったものの、胴体を切断されながらも日輪刀を赫刀に変えて黒死牟の動きを封じ、勝利の最大の起点となりました。