ネット上の掲示板やSNSでは、時折「玉野御嶽神社は心霊スポットではないか」「夜に行くと危険」といった根拠のない噂が語られることがあります。しかし、現地を丹念に調査すれば、それらが完全な誤解と無知から生じたものであることは明白です。
こうした誤認が生まれた背景には、次の3つの構造的要因が存在します。
- 無数に並ぶ石碑群の景観:山中に点在する「霊神碑」を、山岳信仰の知識がない来訪者が墓地や供養塔と混同し、不気味さを感じてしまったこと。
- 深い照葉樹林による昼なお暗い環境:昼間でも木漏れ日程度しか届かない場所があり、夕刻以降は完全な暗闇に包まれるため、心理的恐怖心が増幅されやすいこと。
- かつて栄えた愛岐峡周辺の廃線跡・廃ホテルなどの心霊ブームとの混同:春日井市から岐阜県多治見市にかけての県境エリアに点在する都市伝説が、神聖な神社境内と無分別に結びつけられたこと。
取材班が現地確認および周辺関係者の証言を照合した結果、怪奇現象の根拠となる史実は一切確認されませんでした。玉野御嶽神社は、地域の人々と御嶽講の信徒が代々大切に守り継いできた清浄な神域です。肝試しなどの軽薄な動機で侵入することは、信仰に対する不敬であると同時に、足場の悪い夜間の山道における遭難・転落事故の原因となるため絶対に慎まなければなりません。