オープンリーチの存在感を際立たせている最大の要素が、他家が放銃した際に発動する「役満払い(オープンリーチ放銃ペナルティ)」のルールです。待ち牌が全員に開示されている以上、その牌を打牌して振り込む行為は重大な過失、あるいは意図的な差し込みとみなされるため、極めて厳格な裁定が下されます。
放銃時の点数処理は、実際の手牌の翻数にかかわらず役満(子への放銃なら32,000点、親への放銃なら48,000点)の支払いが命じられます。たとえオープンリーチをかけた側が「リーチ・オープン」のみの2翻(実質2,000点〜2,600点程度)の手であっても、当たり牌を切ったプレイヤーは単独で役満分の点数を支払わなければなりません。
実戦において役満払いが発生する主なシチュエーションと裁定基準は以下の通りです。
- ノーテンの他家が手詰まりを起こして放銃:他家が安全牌を失い、オープンリーチの当たり牌を切った場合は容赦なく役満払いとなります。
- 追っかけリーチをかけた他家が掴んで放銃:すでに自身もリーチをかけており、ツモ切りせざるを得ない状況でオープンリーチの当たり牌を引いた場合も、原則として役満払いが適用されます(※一部のルールでは、追っかけリーチ後のツモ切り放銃に限り通常通りの点数計算とする例外規定もあります)。
- 見逃し後のツモアガリ:オープンリーチをかけた本人が自力でツモアガリした場合は、役満扱いにはならず、成立している正規の役(オープンリーチ2翻+ツモ1翻+その他の役やドラ)に基づいた通常通りの点数計算が行われます。
なお、オープンリーチを宣言したプレイヤー自身が待ち牌の開示を誤ったり、フリテン状態であることを告知せずにオープンリーチを宣言してアガれなくなったりした場合は、チョンボ(満貫払い)の罰則が科されるのが通例です。情報開示を伴う役であるからこそ、宣言時のミスには厳しいルールが定められています。