E-girlsの歩みをビジネス・組織マネジメントの観点から分析すると、いくつかの決定的な転換点が存在します。最大のターニングポイントは2017年6月に発表された組織再編(E.G. EVOLUTION)でした。
もともとE-girlsは、先行して活動していたDream、Happiness、Flowerという3つの異なるグループが合体した複合プロジェクトでした。しかし2017年、Dreamの事実上の活動休止と同時に、専任メンバー11名による「新生E-girls」へと体制をスリム化。同時に、各グループやソロプロジェクトを傘下に収める「E.G.family」という組織構造が構築されました。
この再編は個々のグループの個性を際立たせる狙いがありましたが、実質的にはプロジェクト全体の求心力を分散させる結果となりました。さらに2019年9月、中心的な人気を誇っていたFlowerがメンバーの結婚・引退を機に解散。この出来事は、E-girls全体の精神的支柱を大きく揺るがすことになりました。
メインボーカルとしてグループを牽引し続けた鷲尾伶菜の負担と心境の変化、Happinessメンバーたちの独自のダンスカルチャー追求、そして若手メンバーの役者志向など、組織のパッチワーク構造が限界を迎えていたことは否めません。