「杉本高文」という本名の名付け親は、彼の父親だった。命名の背景には、子供の健やかな成長と将来への切実な願いが込められている。当時、父親は高く豊かな文字にあやかり、「志を高く持ち、文武に秀でた人間に育ってほしい」という情熱を傾けてこの名を授けたという。
三重県伊勢市で生まれ、奈良県奈良市で育った少年時代。当時の高文少年は、決して最初から目立つ存在ばかりを目指していたわけではない。しかし、家庭内で培われたサービス精神と、身近な人々を笑わせたいという衝動は、すでにこの頃から目覚めていた。周囲の友人は「高文」と呼び、親しい間柄では「たかちゃん」の愛称で親しまれた少年が、やがて日本中の顔になると誰が予想できただろうか。