ヴォーノ・イタリアが多くのファンを虜にし、今なお惜しまれ続ける最大の理由は、その突出したピザ・パスタのメニュークオリティと贅沢なビュッフェ設計にありました。
多くの食べ放題チェーンが作り置きのビュッフェ台を採用する中、同店では50種類以上に及ぶ本格パスタ&ピッツァをタッチパネルで注文し、テーブルへ出来立てを運ぶ「オーダーバイキング形式」を徹底。乾麺だけでなくモチモチ食感の生パスタを使用し、トマトソース、クリーム、和風、ジェノベーゼなど多彩なソースを提供していました。ピッツァも注文ごとに専用オーブンで高温焼き上げを行い、薄焼きのクリスピー生地にたっぷりのチーズを乗せた本格派でした。
そして、ブランドの象徴でもあったのが追加オプションの「ドルチェバー」です。特筆すべきは、高級アイスクリームの代名詞であるハーゲンダッツ(バニラ・グリーンティー・ストロベリー等)が専用ケースから自由にすくい放題だった点です。一般的な業務アイスとは一線を画す濃厚な味わいと、チョコレートファウンテンや自分で焼くワッフル、季節のケーキ類が揃ったドルチェバーは、女性客やスイーツ好きの心を完全に掴んでいました。
2026年現在の食べ放題料金は、近年のエネルギーコスト・乳製品価格の上昇を反映し、ランチタイムで概ね2,000円台前半〜中盤、ディナータイムで2,000円台後半の設定となっており、ドルチェバーの追加料金を含めると1人あたり約3,000円前後となります。全盛期の1,480円前後といった破格のプライスからは改定されたものの、本格イタリアンを時間無制限で楽しめる価値を考慮すれば、依然として競合他社を圧倒するコストパフォーマンスを誇っています。