現在、パゾリーニの主要な監督作はデジタルリマスターや4Kレストア化が進み、名画座での特集上映や動画配信サービスで鑑賞しやすい環境が整っています。
初めて彼の作品に触れる場合は、以下の順序で鑑賞することをおすすめします。
- 入門編:『奇跡の丘』
パゾリーニ特有の神聖なリアリズムと、クラシック音楽や民俗音楽が見事に調和した最高傑作。過度なグロテスク描写がなく、映像詩としての純度の高さを堪能できます。 - 飛躍編:『テオレマ』
洗練された構図と寓話的な物語構造で、彼のブルジョワ批判と宗教的テーマがもっともスタイリッシュに表現された必見作です。 - 原点編:『アッカトーネ』
初期のストリート感と、底辺に生きる若者への温かくも非情なまなざしを体感できる重要作です。 - 覚悟の遺作:『ソドムの市』
極めて激しい性的・暴力的描写が含まれるため万人向けではありませんが、彼が命を賭して文明に突きつけた刃の鋭さを知る上では避けて通れない一作です。
U-NEXTなどの映画ラインナップが充実したプラットフォームや、ミニシアター系の配信サービス(JAIHOなど)で定期的に特集が組まれているため、気になる作品からチェックしてみるとよいでしょう。