一部のネット掲示板やSNSでは、生ハムの販売終了について「原価高騰に耐えかねた実質的な値上げ隠しではないか」「安いメニューを削って客単価を上げる作戦ではないか」といった憶測が散見されました。しかし、外食産業のサプライチェーン構造を客観的に精査すると、これらの噂は完全に的外れであることが分かります。
第一に、サイゼリヤは創業以来、徹底した直輸入システムと製造直販(SPA)モデルを構築しており、中間マージンを極限まで削ることでイタリア本場の食材を日常価格で提供してきました。生ハムの供給停止は、日本の法規に基づく国境検疫措置(輸入禁止令)という物理的障壁によるものであり、企業判断で仕入れを抑えたわけではありません。
第二に、サイゼリヤはプロシュートの欠品期間中も、全メニューの価格維持やワンコインランチの再設計など、徹底した顧客還元姿勢を貫いています。利益率を上げるために看板メニューを意図的に排除する理由は経営合理性の観点からも一切存在しません。