日本レコード大賞の公式発表資料によると、大賞の日本レコード大賞 審査基準は次のように明確に規定されています。
「対象年度に発売されたすべての邦楽作品の中で、作詩、作曲、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著であり、優れた歌唱によって活かされた作品で、大衆の強い支持を得、その年度を代表すると認められた作品に贈る。」(公益社団法人日本作曲家協会 選考規程より)
この規程にある「芸術性・独創性」と「大衆の強い支持」のバランスこそが、毎年の審査において激しい議論を生む要因です。審査委員会は、日本作曲家協会 レコ大実行委員会をはじめ、新聞各社の音楽担当記者、民放各局のプロデューサー、音楽評論家など数十名で構成されています。
選考プロセスとしては、まず毎年11月中旬に「優秀作品賞」10作品が選出されます。実質的にこの10作品が大賞の最終候補ノミネートとなります。同時に、新人の登竜門であるレコード大賞 最優秀新人賞の候補となる「新人賞」4組、さらには音楽文化に多大な貢献を果たしたアーティストに贈られる日本レコード大賞 特別賞や特別国際音楽賞などが決定されます。
しかし、レコード大賞 選考基準の真相を深く掘り下げると、単なるCDセールスや再生回数の数値ランキングではないという点が重要です。かつてオリコン年間1位を獲得した楽曲が大賞を逃し、物議を醸したケースは少なくありません。審査員による「作品の芸術的完成度」や「音楽界への波及効果」という定性的判断が加味されるため、純粋なデータチャートと審査結果の間に乖離が生じやすい構造が存在しています。