今回の公募で興味深いのは、AIによる自動生成ネームをあえて排除し、「人間のエモーション」を重視している点だ。事務局によると、応募フォームには「その名前に込めた個人的なストーリー」の記述が義務付けられている。AIが弾き出す「最適解」としての名前は、往々にして退屈で耳滑りが良いだけのものになりがちだからだ。
結果として、応募された案には、亡くなった祖母との思い出を重ね合わせたものや、コロナ禍を生き抜いた子供たちの未来を願うものなど、泥臭くも温かい人間味が溢れている。効率性ばかりが重視される現代社会において、この「無駄とも思える人間性」こそが、施設の真の価値を高めるのかもしれない。