食事や運動と同じくらい寿命を左右するのが、心理的・パーソナリティの特性です。性格心理学の「ビッグファイブ(主要5因子)」を用いた国際共同研究において、世界中のセンテナリアンの共通点として浮き彫りになったのは、高い誠実性と外向性、そして極めて低い神経症傾向でした。
このデータが示す長生きする人の性格とは、決して「我慢強い頑固者」ではありません。決めた習慣をコツコツと続けられる自己管理能力(誠実性)を持ちながらも、新しい出来事や人との交流を面白がる好奇心(開放性)を持ち合わせています。何より特徴的なのは、失敗や過去の出来事にいつまでも囚われない「切り替えの早さ」です。
怒りや不安などの強いストレスは、体内でコルチゾールなどのストレスホルモンを過剰分泌させ、血管を傷つけ免疫機能を低下させます。百寿者の多くは「まあ、なんとかなるさ」という大らかさを持ち、ユーモアを愛する傾向があります。楽観的でありながら、通院や服薬などの必要なヘルスケアは几帳面にこなす――この絶妙なバランスこそが、ストレス社会を生き抜く強力な防護壁となっています。