山下久美子と今井美樹の関係を語る上で欠かせないのが、元BOØWYのギタリストでありプロデューサーでもあった布袋寅泰の存在だ。1985年に山下と結婚した布袋は、彼女の楽曲制作に深く関与し、ロックテイストを取り入れた革新的なサウンドを次々と生み出していった。当時、今井美樹もまた山下のライブに足を運ぶ大ファンであり、プライベートでも親交を結んでいたとされる。
しかし、布袋が今井の音楽プロデュースを手掛けるようになると、両者の関係には徐々に緊張感が漂い始める。今井の楽曲で見せた布袋の叙情的なギターワークと洗練されたプロデュース能力は、山下のソロ作品で見せたエッジの効いたロックサウンドとはまた異なる魅力を引き出し、それが音楽業界における大きな話題となった。パートナーシップの変化、そしてプライベートでの葛藤は、二人の歌姫の表現力をより一層深みのあるものへと変貌させていったのだ。