かつて日本スケート連盟の主催大会や国際グランプリシリーズで、演技直後に氷上へ降り注いだプーさんのぬいぐるみの大群は、世界のスポーツ界でも異例の光景だった。その原点は、彼が幼少期に接した映画『くまのプーさん』の心温まる世界観と、いつも変わらない表情がもたらす安心感にある。
緊張感が極限に達する競技直前、ティッシュケースとして寄り添うくまのプーさんの頭を優しく撫でる姿は、羽生結弦のルーティンとして世界中で親しまれてきた。氷上の激しい戦いと、ベンチで見せる穏やかな笑顔。そのギャップが、彼の人間的な魅力をいっそう引き立てている。