牛乳料理で最も多い失敗が「煮込んでいるうちにモロモロと分離してしまう」という現象です。牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)は、「高温(80度以上)」と「強い酸味・塩分」が同時に加わると固まる性質を持っています。
シチューやスープを作る際は、以下の3つのルールを守るだけで滑らかな口当たりを維持できます。
第一に、具材を水やコンソメ出汁で完全に火が通るまで煮てから、最後の仕上げ段階で牛乳を加えること。第二に、牛乳投入後は絶対に沸騰(グラグラと泡立つ状態)させず、弱火で温める程度に留めること。第三に、味噌や塩などの調味料は、牛乳が十分に温まった直後、火を止める直前に溶かし入れることです。
もし賞味期限内にどうしても調理しきれない場合は、冷凍保存という選択肢もあります。パックのまま冷凍すると解凍時に水と油分が分離して飲むのには適さなくなりますが、製氷皿でキューブ状に凍らせるか、ホワイトソース(ベシャメルソース)に調理してから密閉保存袋で冷凍すれば、1ヶ月程度美味しくストックできます。凍ったミルクキューブは、そのままカレーやシチューに放り込むだけで手軽なコク出しアイテムとして重宝します。