今や変化球は「感覚で覚えるもの」から「データでデザインするもの」へと変わった。AIと高精度センサーを駆使したピッチデザインの現場では、チェンジアップのカスタマイズが日常的に行われている。
投手は自身のストレートの回転軸やジャイロ効率を解析し、それに最も近い軌道を描くチェンジアップの握りとリリース時の指のかけ方をミリ単位で微調整する。ボールの回転をあえて減らす「デッドボール・チェンジアップ」や、逆に高速で滑り落ちる「パワー・チェンジアップ」など、個々の投手のストレートに最適化された唯一無二の変化球が次々と開発されている。