栗山千明がハリウッド進出を果たす決定打となったのは、深作欣二監督の伝説的バイオレンス映画『バトル・ロワイアル』(2000年公開)でした。彼女が演じた女子生徒・千草貴子は、凛とした美しさと凄惨な死闘のギャップで強烈な存在感を放ち、日本国内外でカルト的な支持を集めました。
熱狂的な映画愛好家として知られるクエンティン・タランティーノ監督は、この作品を観て彼女の放つ唯一無二の眼光と佇まいに文字通り一目惚れします。「彼女なしにこのキャラクターはあり得ない」と確信した監督は、当初のプロットを変更し、栗山千明をイメージした専用のキャラクターとして「GOGO夕張」を生み出しました。
当時、日本国内でオーディションや面談が行われましたが、実質的にはタランティーノ監督からの熱烈なオファーという形でのキャスティングでした。映画オタクを自認する世界的巨匠の執念が、彼女をハリウッドの巨大なステージへと押し上げたのです。