山形さんを襲った肝疾患の病状は、年を追うごとに深刻さを増していきました。日本国内での臓器提供者(ドナー)不足や法的な制限もあり、選択肢として浮上したのが医療先進国アメリカでの肝移植でした。
最先端の医療に望みを託し、夫婦は意を決して渡米。しかし、重篤な肝不全状態にある患者にとって、長時間の移動や環境の変化は身体に極度の負担を与えます。ボストンでの待機中、肝機能低下に伴う多臓器不全や感染症などの合併症が容態を急変させたと見られています。最善を尽くした医療チームの努力もむなしく、執刀直前に心停止という最悪の結末を迎えることとなりました。