シーズン終盤になると球団事務所から言い渡される「戦力外通告」。通告を受ける理由は、単純な一軍成績の低迷だけではありません。チーム内のポジション重複、若手育成枠の確保、高年俸に見合う費用対効果の低下など、球団の編成方針に起因する要因が複雑に絡み合っています。
戦力外通告を受けた選手の大半は自由契約となり、他球団への移籍先を模索します。秋に行われる12球団合同トライアウトはその代表的な挑戦の場ですが、ここでNPB球団からの獲得オファーを勝ち取れる確率は例年わずか1〜3%程度です。多くの選手にとって、トライアウトは「完全燃焼して現役生活に区切りをつけるための儀式」となっているのが偽らざる現状です。
国内独立リーグや台湾・韓国などの海外リーグ、社会人野球のクラブチームへ移籍して現役続行を目指す道もありますが、大幅な減俸や待遇の変化を受け入れる覚悟が必要とされます。選択肢を失った選手は、静かに現役引退届を提出することになります。