新藤恵美という名前を聞いて、まず脳裏に浮かぶのが1971年にTBS系で放送されたスポ根ドラマ『美しきチャレンジャー』です。主人公・小見みどりを演じた彼女は、全国的なボウリングブームの牽引役となり、爽やかな美少女として一躍トップスターの座に登りつめました。
しかし、爆発的なヒットは同時に、彼女に「明るく健康的なスポーツ少女」という強烈な固定観念を植え付けることになります。子役時代から培ってきた確かな演技力を持つ彼女にとって、世間が求めるパブリックイメージと、一人の表現者として演じたい大人の女性像とのギャップは年々広がっていきました。
20代後半から30代へと差し掛かる中で、彼女が決断したのがヌード作品への挑戦でした。それは単なる話題作りではなく、清純派という狭い殻を自らの手で打ち破り、愛憎や情念をリアルに演じ分けられる「本格派女優」へと脱皮するための覚悟の選択だったのです。