「さくら」に使用されるN700系(8両編成)最大の武器は、普通車指定席のシート配置にある。通常の新幹線普通車が横5列(3+2列)であるのに対し、「さくら」の指定席はなんと横4列(2+2列)仕様だ。このたった1列の差が、乗車体験を劇的に変える。
座席幅は約50cmと、一般的なグリーン車に匹敵する広さを誇る。アームレストも隣の乗客と取り合う必要のない大型のダブル肘掛け。重厚感のある木目調のインテリアと落ち着いた色調のモケット織りシートは、長時間の移動でも腰や肩への負担を最小限に抑えてくれる。まさに“実質グリーン車”とも呼べる贅沢な空間が、普通車指定席の料金だけで手に入るのだ。