『天気の子』における立花瀧の登場時間は決して長くありませんが、物語の展開において極めて重要な役割を果たしています。特に印象的なのが、庭で陽菜が祈りを捧げている間に交わされた帆高と瀧の会話です。
瀧は、陽菜の姿を遠くから見つめる帆高の視線に気づき、優しく微笑みながら次のようなセリフを投げかけます。
「あいつ(陽菜)の誕生日、何かプレゼントあげたら?」
恋愛に対してまだ不器用で奥手だった帆高に対し、瀧は年上の先輩としてさりげなくアドバイスを送ります。この一言をきっかけに、帆高は陽菜へ指輪を贈る決心を固めることになります。自らもかつて時空を超えた激しい恋を経験した瀧だからこそ言える、重みと温かみのあるセリフです。新海誠監督と神木隆之介の抜群の信頼関係が生み出した、声優としての繊細な息遣いと絶妙なトーンが見事に結実したシーンと言えます。