ファンに衝撃を与えたのが、2007年12月9日の後楽園ホール大会で行われた現役引退でした。当時32歳という、レスラーとして脂が乗り切った時期での幕引きだったため、様々な憶測を呼びました。しかし、引退を決意した最大の理由は「頚椎の負傷をはじめとする過酷な肉体の限界」でした。
女子プロレス界のトップを走り続ける中で、脳震盪や骨折、慢性的な首の痛みに幾度となく見舞われていました。リング上では常に全力のパフォーマンスを見せていたものの、プライベートでは日常生活に支障をきたすほどの激痛と戦う日々が続いていたとされます。
また、デビュー15周年という大きな節目を迎えたことも決断を後押ししました。「中途半端な姿をファンに見せたくない」「プロとして最高のコンディションでリングを降りたい」という美学を貫き、自ら引退試合をプロデュースしてリングに別れを告げたのです。