アニメやゲームに慣れ親しんだファンからは、時として「タレントの吹き替え演技」に対して厳しい視線が注がれることがある。声だけで感情を表現するアニメ声優の高度な技術に対し、普段は全身で芝居をする俳優の声の芝居が浮いてしまう懸念だ。
しかし『龍が如く』においては、開発陣の徹底した演技指導と、俳優自身の顔・体躯をそのままCG化する手法によって、その懸念を吹き飛ばしてきた。キャラクターの顔が役者本人であるからこそ、声の掠れや吐息、ボソッと呟くリアルなニュアンスが完璧にフィットする。声優特有のディフォルメされた芝居とは異なる、「実写映画的なナチュラルな演技」が、大人の鑑賞に耐えうる重厚なドラマを生み出している。