春の訪れとともに、上田城跡公園は劇的な変貌を遂げる。ソメイヨシノやシダレザクラ、ロザリオのように咲き誇るウコンザクラなど、約1000本もの桜が城郭を埋め尽くす「上田城千本桜まつり」は、信州の春を象徴する一大イベントだ。
2026年の桜まつりでは、環境負荷を配慮した次世代フルカラーLEDライティングが全面的に導入された。日没を迎えると、水面に映る満開の桜と重厚な櫓門が鮮やかに浮かび上がる。闇の中に浮かぶピンクと漆黒の対比は美しく、呼吸を忘れるほどの凄みがある。
「昼間の力強い城郭の表情とは一変して、夜は静けさの中に艶やかさが漂う」と、東京から訪れた30代の撮影者は話す。鑑賞エリアと飲食エリアがゆとりを持って区画整理されており、人混みの中でも落ち着いて夜景を楽しめる環境が整っている点も高評価を得ている。