放映直後から「うーん、マンダム」の反響は凄まじく、瞬く間に昭和を象徴する流行語へと昇華しました。職場や学校、宴会の席に至るまで、誰もが顎をなでながらブロンソンの真似をし、バラエティ番組でも芸人たちがこぞってネタとして取り上げる社会現象となったのです。
なぜ、ここまで爆発的なヒットを記録したのか。その背景には、当時の日本人男性の美意識の劇的な転換期がありました。それまでの男性化粧品といえば、年配男性が使う固形ポマードが主流であり、「若者が化粧水やコロンをつけること」にはまだ抵抗感や気恥ずかしさが残っていた時代です。
しかし、ブロンソンという筋骨隆々のタフガイが豪快にアフターシェーブローションを浴びる姿は、「スキンケアや香りを楽しむことは、軟弱ではなく男らしさの極致である」という強烈なパラダイムシフトを巻き起こしました。それまで化粧品に縁のなかった若者たちがこぞってドラッグストアに走り、マンダムのボトルを買い求めたのです。