「卸売市場はプロの業者しか入れない」というイメージを持つ方も多いですが、川崎市中央卸売市場北部市場は一般市民の入場と買い物が公式に認められています。卸売市場法が改正され、地域に開かれた市場づくりが推進される中、北部市場は一般客向けイベントや情報発信にも力を入れており、週末を中心に多くの家族連れや食通で賑わいを見せています。
ただし、中央卸売市場の第一の使命は「生鮮食料品の円滑な流通と公正な価格形成」です。そのため、時間帯やエリアごとに明確な入場マナーと推奨スケジュールが存在します。一般来場者がトラブルなく楽しむためには、各棟の役割とタイムスケジュールを正しく把握しておくことが重要です。
市場内は大きく分けて「水産棟」「青果棟」「関連商品売場棟(関連棟)」「食堂街(関連棟3階)」で構成されています。このうち、青果棟の卸売場はフォークリフトやターレットトラック(ターレ)が激しく行き交うため一般客の立ち入りは原則制限されていますが、関連棟と食堂街、そして水産棟の仲卸売場は一般の買い物客や飲食利用者を広く受け入れています。
一般利用における最も重要な目安時間は午前8時以降です。早朝5時〜7時台は買出人(飲食店主や小売店)による仕入れのピークであり、通路も運搬車両で過密状態となります。この時間帯の一般立ち入りは業務の妨げになるため避け、仲卸の仕込みが一段落する午前8時〜10時頃を目がけて訪れるのが、市場関係者・来場者双方にとって最もスマートな利用法です。