テレビ中継や本場所の砂かぶり席で観戦していると、力士の臀部(お尻)のラインがあまりに自然で引き締まっていることに気づきます。それもそのはず、大相撲の世界では関取から前相撲の力士に至るまで、廻しの下にはパンツやふんどしを含め、何一つ身につけていません。
現代の感覚からすると「激しい運動をするのに下着なしで痛くないのか」「衛生面や防犯面は大丈夫なのか」と不安に感じるかもしれません。しかし、大相撲において素肌に直接廻しを締めることは、競技が始まった古代から現在に至るまで脈々と受け継がれてきた絶対的な基本原則です。十両以上の関取が本場所で締める絹織物の「締め込み」であっても、幕下以下の力士が着用する綿製の「稽古まわし」であっても、例外なく素肌の上に直接巻き付けられています。