ふたりの交際が公になった当時、日本のメディア空間は一種の熱狂状態に包まれていた。『家なき子』で天才子役として日本中の感動をさらい、国民的スターへと登りつめた安達祐実。対する黒田アーサーは、洗練されたルックスとダンディな佇まいでドラマやバラエティに引っ張りだこだった実力派俳優。ふたりの間に横たわる約20歳の年齢差は、世間の関心をいやが上にも高めた。
過熱する報道陣を前にしても逃げ隠れせず、堂々と交際を認める姿勢は圧巻だった。スキャンダルを徹底的に隠蔽することが一般的だった当時の風潮において、ふたりの潔い態度は世間の偏見を跳ね返し、むしろ多くの視聴者からの温かい共感と支持を集める結果となった。