シンドバッドが半堕天の状態で自我を保ち続けられた背景には、彼が生まれながらに持つ「特異点」としての宿命、そして古代魔導士ダビデ・ヨハネ・アブラヒムの存在が深く関わっています。
シンドバッドが生誕した瞬間、世界中のルフが一斉に輝き、遠く離れた賢者たちをも戦慄させました。彼は生まれた時から「世界の運命の流れ」を直感的に知覚し、自らの意志で世界を導く使命を帯びていたのです。この特異点としての性質が、かつてアルマ・トランで神の力を奪おうとした狂気の天才魔導士・ダビデの魂と深く共鳴しました。
アル・サーメンを率いるアルバ(練玉艶)は、ダビデの復活とイル・イラーの降臨を目論み、シンドバッドに接触して揺さぶりをかけます。しかし、シンドバッドはアルバの術中に嵌るどころか、自らの中に宿るダビデの知識と力を逆利用し、自らが唯一絶対の神へと成り代わる野望を研ぎ澄ませていきました。