一昔前の相撲部屋における女将像といえば、一歩引いて夫を支える控えめな存在というイメージが強かった。しかし、時代の変化とともに求められる役割も大きく変容している。過熱するスポーツ報道や各種メディアの取材対応のみならず、現代の若者の気質に合わせた指導法のサポートなど、組織のマネージャーとしての側面が強く意識されるようになった。
日頃の角界ニュースでは報じられないものの、関係者の間ではその気さくな人柄と卓越した組織運営能力に対する評価がすこぶる高い。部屋の垣根を超えた女将同士のネットワークでも中心的な役割を果たし、角界全体のイメージ向上や伝統文化の普及にも密かに寄与している。