ショート動画プラットフォームや学級SNSのタイムラインを覗くと、かつて口づてで数ヶ月かけて広まっていた噂話が、わずか数時間で全国の小中学生へ伝播していく光景を目にする。2026年の都市伝説拡散は、もはや古典的な「友達の友達から聞いた話」ではない。データ分析とアルゴリズムが作り出す、極めて計算された恐怖体験だ。
「深夜2時44分に校内共有ドライブの特定のフォルダを開くと、存在しないはずの旧校舎の画像が生成される」——都内の公立中学校に通う中学2年生の女子生徒は、最近クラスで流行している噂を明かしてくれた。真偽のほどは定かではない。しかし、その画像をスクショしたとされる動画がSNS上で何万回も再生され、コメント欄には「自分の学校でも見た」「別のフォルダでも起きた」といった証言が相次ぐ。噂の真実性よりも、体験をリアルタイムで共有する疾走感そのものが、現代の子どもたちにとっての娯楽であり、恐怖の源泉となっている。