ドラマ放送当初、SNSや5ちゃんねる、音楽レビューサイトでは「爽やかで耳馴染みがいい」「毎朝元気がもらえる」といった直感的な好意を示す声が大多数を占めました。しかし、ドラマの物語が進行し、フルサイズ音源が広く聴き込まれるにつれて、ネット上の反応には大きな変化が現れました。
「2番の歌詞が刺さりすぎて泣ける」「スピッツ特有の少し不気味で切ない毒気が隠れている」といった考察が相次いだのです。特に注目を集めたのは、開拓の苦難や喪失感を想起させるフレーズの配置です。単なる前向きな応援歌として消費されることを拒むかのように、草野の詞世界には「報われない努力や取り返しのつかない過去」への静かな眼差しが確かに存在しています。
「NHK向けの無難なタイアップ曲なのではないか」という一部の先入観は、ライブツアーでの力強い演奏やアルバム『見っけ』におけるアルバムトラックとしての機能美によって完全に覆されました。穏やかなメロディでコーティングしつつ、内側に強烈な芯を持つこの二重構造こそが、多くのリスナーを惹きつけてやまない理由です。