笠間の地が古くから「関東屈指の聖地」と称される最大の理由は、異なる強力な神徳を持つ二大社が絶妙なバランスで鎮座している点にあります。このエリアの参拝計画を立てるにあたり、まず押さえておくべき中心的存在が日本三大稲荷の一つに数えられる笠間稲荷神社と、島根・出雲大社の神気を受け継ぐ常陸国出雲大社です。
白雉2年(651年)の創建と伝わる笠間稲荷神社は、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を御祭神とし、農業や商業の繁栄はもちろん、あらゆる産業の発展を後押しする神様として崇敬されてきました。笠間稲荷神社の強力なご利益として全国の経営者や起業家から厚い信仰を集める商売繁盛や金運上昇に加え、日常の災厄を祓う開運招福の力は圧倒的です。境内奥に静かに佇む狐塚(きつねづか)は、奉納された幾多の狐像が並び、古来の神聖な空気が色濃く漂う場所。笠間稲荷の狐塚に伝わる縁起に触れながら静かに手を合わせると、境内表の賑わいとは一線を画す厳かなエネルギーを肌で実感できます。
一方、笠間市西部の福原に位置する常陸国出雲大社は、平成4年(1992年)に出雲大社より御分霊をご鎮座申し上げた神社です。拝殿に掲げられた重さ約6トン、長さ16メートルにも及ぶ巨大なしめ縄は圧巻の一言。大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)の御神徳による強力な縁結び、商売繁盛、病気平癒を祈願する参拝者が後を絶ちません。この二大拠点を軸に据えることこそが、笠間神社巡りで最高のパワーを享受するための鉄則といえます。