激辛ファンの間で長年語り継がれる最大の論点、それは「暴君ハバネロと魔王ジョロキアの辛さ比較において、どちらが上なのか」という疑問です。結論から言えば、純粋な刺激の強さと瞬間的な破壊力においては魔王ジョロキアの圧勝でした。
使用されている唐辛子そのものの辛さを示すスコヴィル値(SHU)を比較すると、その差は歴然です。ハバネロのスコヴィル値がおよそ約30万〜35万SHUであるのに対し、魔王ジョロキアに使用されたブートジョロキアは100万SHU以上を記録し、当時「世界一辛い唐辛子」としてギネス世界記録に認定されていました。原料のポテンシャルだけでも約3倍の開きがあります。
スナック菓子としての味付け設計にも決定的な違いがありました。暴君ハバネロは、チキンエキス、オニオン、ガーリックなどの旨味成分を濃厚に配合し、「辛いけれど美味しくて手が止まらない」という絶妙なウマ辛バランスを追求しています。一方の魔王ジョロキアは、口に入れた瞬間に舌を刺すような鋭利な痛覚刺激が走り、ブラックペッパーの刺激も相まって「旨味を味わう前に激痛が走る」レベルの凶暴な仕立てとなっていました。激辛スナック比較の観点で見ても、魔王ジョロキアの尖り方は歴代でも突出していたと言えます。