衣装作りの成否を分けるのは、ポリエチレンフィルム素材の物理特性に対する理解だ。しなやかでありながら引張強度に優れるこの素材は、熱や静電気、空気の含ませ方次第で多彩な表情を見せる。最近では、100円ショップ大手の株式会社大創産業や株式会社セリアが販売するカラーポリ袋のカラーバリエーションが飛躍的に拡充しており、ニュアンスカラーや半透明タイプまで手に入るようになった。
造形において特に効果的なのが「膨らみ」の演出だ。2枚のポリ袋を重ねて端をテープで密封し、わずかに空気を含ませて閉じ込めれば、ぷっくりとしたバルーンスカートや頑丈な肩当て(エポレット)が簡単に作れる。素材自体が極めて軽量であるため、子どもが走り回っても形が崩れにくく、安全面でのメリットも大きい。素材の質感を活かした張り感は、布地では表現しにくいアニメ的・ポップな造形にも最適だ。