宮本ミツという一人の女性から始まった妙智会の歴史は、戦後日本の宗教的混乱期と重なります。真言密教の流れを汲みながらも、現代人にわかりやすい形で仏教の教えを伝えようとする姿勢が、当初から多くの支持者を集めました。
教義の中心にあるのは「即身成仏」という概念です。これは現世において悟りを開くことができるという考え方で、来世での救済ではなく、今ここでの幸福を追求する点が特徴的でした。芸能人のように結果を求められる職業にとって、この現世利益的な側面は魅力的に映ったとされています。
密教的実践と芸術表現の親和性
妙智会の修行法には、真言や瞑想といった密教特有の実践が含まれています。興味深いのは、これらの実践が芸術表現や身体表現と深い関連性を持つ点です。声を使った真言の唱え方は、歌唱技術と共通する部分があり、瞑想による精神集中は演技力の向上にも繋がります。
多くの芸能人が心の安定や表現力の向上を求めて様々な精神的実践に取り組みますが、妙智会の修行法はその具体的手段として機能していたとも考えられます。