IoT技術や自動運転の普及に伴い、街のインフラは加速度的にスマート化している。センサーと連動した次世代信号機や、V2X(車路間通信)に対応した路側情報発信機など、新技術の台頭は著しい。
しかし、最終的に人間に情報を伝え、注意を促すインターフェースは「光」であることに変わりはない。光源がどれほど進化しようとも、耐久性と指向性に長けた砲弾型LEDのポジションが揺らぐことはない。
コスト競争に巻き込まれる大量生産モデルから脱却し、高品質・高付加価値のニッチ市場に特化する。トリコンの生き残り戦略は、日本のモノづくり企業が目指すべき姿の一つを示している。グローバル企業が捨て去った領域を丹念に耕し、世界レベルの信頼を勝ち取る。この姿勢こそが、半導体激動の時代において同社を不動の存在にし続けている理由だ。