「きつい・汚い・危険」を打ち破る経営革新:豊和工業・村上圭が挑む新3Kと建設Dx

「きつい・汚い・危険」を打ち破る経営革新:豊和工業・村上圭が挑む新3Kと建設Dx

「きつい・汚い・危険」を打ち破る経営革新:豊和工業・村上圭が挑む新3Kと建設Dxにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

村上圭の経営者としての軌跡は、建設業界の中では極めて異色と言える。大学で法律を学んだ彼が最初に足を踏み入れたのは、医療ビジネスの世界だった。総合メディカル株式会社に勤務し、医療機器のリースやクリニック開設のための土地探しに従事。顧客の切実なニーズに耳を傾け、複雑な調整をまとめる対人交渉力とビジネスの基礎体力を徹底的に叩き込まれた。

転機は家業である豊和工業への入社を決意したことだった。外の世界で培った手腕を胸に抱いて飛び込んだものの、彼を待ち受けていたのは経営幹部としての特別な椅子ではない。泥とアスファルトの熱気が渦巻く現場で、スコップを握る一作業員としての再スタートだった。

夏場の猛暑の中、汗と油にまみれながら現場の機微を身体に刻み込んだ。ベテラン職人が持つ長年の勘、作業の合理性、そして現場に潜む理不尽な手作業の無駄。この下積み体験こそが、後の経営改革において「現場を置いてきぼりにしない」強固なリアリティをもたらすことになる。現場作業を経て総務部長、営業部長を歴任する中で、村上は社内に残るアナログな慣習の打破へと舵を切っていった。

地下電線工事現場の作業風景
山本 拓海
Author

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。