ネット通販でボタン一つで物が届く時代に、なぜ人々はわざわざ足を運ぶのか。その答えは、ドン・キホーテの真骨頂である「魔境感」にある。迷路のように入り組んだ通路、天井まで積み上げられた商品の山、そして手書きのPOP広告。ここには、効率性を重視するECサイトでは決して味わえない「何か面白いものが見つかるかもしれない」というワクワク感がある。
特にトレンドの移り変わりが激しいコスメや輸入菓子、キャラクターグッズのコーナーは、10代から20代の若者にとって最高の遊び場だ。SNSで話題のアイテムがどこよりも早く、しかも安く手に入る。単に「モノを買う」場所ではなく、「体験を買う」アミューズメント施設としての役割が、店舗の寿命を劇的に伸ばしている。